2013 02 28
こんにちは、後藤1号です。
会津若松の旅館のプロジェクト、工事着工準備が着々と
進んでおります。
施主さまとの打ち合わせで会津へ。
今回の工事ではもともと宴会場で利用していたところを食事処として
リニューアルする計画です。
これが既存の宴会場。

部屋数が多い旅館では景気の影響などから団体客が減少していて
大きな宴会場を持て余してしまうことがあります。
そこで、現在の宿泊客の割合で大半を占める家族連れやカップル向けに
宴会場を食事処にコンバージョン。
スタッフの導線改善はもちろん、ワゴンサービスなども
合わせて開始出来る事でおひとりあたりの食事単価もアップ出来ますし、
お客様も地元の食材やお酒が楽しめてまさにWin-Winな関係が
構築可能となります。
現場から程近い大内宿に興味があり何回か立ち寄っているのですが、
今回は雪が積もった街並みに。
以前が↓

今回が↓

残念ながら雪まつりのタイミングは逃してしまったのですが、
すごくいい雰囲気です。
この写真を撮るために登った丘までの階段は雪に埋もれてツルツル。
手すりにしがみつきながらじゃないと登れないような氷の坂と化してました(笑)
この大内宿。次は4月に風物詩の茅屋根の葺き替えが行われます。
今回のプロジェクトの竣工も4月。
葺き替えを見学できたらいいな♪
後藤1号
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2013 02 20
こんにちは、吉川です。
パリ視察記、今回はル・コルビュジェ設計のサヴォア邸をリポートいたします。
近代建築の三大巨匠のうちの一人、コルビュジェの代表的な作品として
しばしば取り上げられるのがこのサヴォア邸。
資産家であったサヴォア夫妻が週末を過ごす別荘として計画されたものです。
コルビュジェについては私自身、美大時代の講義で彼の名を何度も耳にし、
住宅建築の参考作品としてこのサヴォア邸が頻出したものでした。
そんな、設計を学ぶものにとっては憧れ的存在である作品にお目に掛かれるともあって、
このサヴォア邸訪問は私にとって一大イベント!
ということで、テンションが高めな私たちの様子も一緒に、道のりからご紹介していきますね。
サヴォア邸のある「Poissy(ポワシー)」駅へは、
パリ中心部から近郊鉄道RERのA5線にのって向かいます。
電車に揺られること約一時間程で、ポワッシー駅に到着。
▼Poissy駅
駅を出て右手方向に徒歩で向かっていきます。
※行き方を詳しく解説しているサイトもあります。
http://yisris-memo.blogspot.jp/2005/07/villa-savoye.html?m=1
一番の目印となりそうなのは、上記のサイトでも登場しますが、
刑務所??のようなこのなが~い塀。(実際に刑務所でした)
▼目印の塀
そして駅から20、30分も経てばサヴォア邸のエントランスに到着します。
敷地が広い為、建物が現れず分り辛いですが、この白い金網とこの看板が目印です。
▼敷地の入口にある金網
金網をくぐり抜けた先の小道を歩いていくと、ようやく雪原に出現!
建物が現れるなりテンションMAXの私達は
屋内に入る前からいろんなポーズで写真を撮りまくりました。笑
▼フルメンバーでポーズ!
裏側にまわると、こちらはピロティとエントランス。
車廻しの動線を優先に考えて、
メインエントランスは正面ではなく裏側に配置されているようです。
このアングルから、ル・コルビュジェの提唱する「近代建築の五原則」
1.水平連続窓
2.ピロティ(構造体だけを残した外部空間)
3.屋上庭園
4.自由な平面
5.自由な立面
この全てが確認できます。
そして遂に屋内へ!
チケット売り場兼ショップとなっている1階エントランスを通り抜け、
まずはそのまま住宅機能の中心となる2階へ。
▼リビングスペース
▼リビングの反対側にはダイニングスペースが
天井まで伸びる大開口と、写真に納まらないほどの贅沢な空間の広さに圧倒されました。
連続窓によって更に開放感は増しますが、どの窓からも緑が見えて
外からの視線が気になるということはあまりなさそうです。
▼部屋の奥にはコルビュジェがデザインしたLCシリーズの家具も
ソファに腰かけ、またしてもいろんなポーズで写真を撮ったあとは
使用人が使うキッチン、居室エリアへ。
こちらのサヴォワ夫妻の寝室はなんとシャワーブース付き。
▼寝室奥から入口を見る
写真中央のクローゼットが浴槽と入口を間仕切っています。
▼浴槽の向こうにはタイルの安楽椅子。
写真手前にある洗面とトイレのスペースには天窓から光が降り注いでいて、
ドラマチックな雰囲気があります。

そして、部屋に隣接する婦人の居間へ進むと、屋上庭園に出ることが出来ます。
写真の右手には3階の屋上へと進むスロープが。
▼3階から2階の屋上庭園を見おろす
この二層を繋ぐスロープや、所々に張り出したオブジェクトによって
「内側と外側との境界線を消す」というコルビュジェのコンセプトを体現しています。
こうして、各部屋を廻っている中で注目していたのが取っ手やつまみなどの金物類。
▼ドアのハンドル
▼スイッチのつまみ
大人が掴むには小さすぎるんじゃないかと思う程ミニサイズなのですが、
そのコロンとしたデザインに魅かれました。
この様に、見どころは非常に多いサヴォア邸ですが、
こうして一般公開されるまでには過酷な運命を辿って来た様です。
完成間も無くひどい雨漏りに見舞われ、夫妻が実際使用した期間は、たったの9年。
その後は、ドイツ軍の宿舎に使われたり、連合軍に占領されたり・・・
隣地に建設された高校に敷地の1部を奪われてしまったりと不運が続いたよう。
しかし、1965年に歴史的建造物に指定された折、荒れ果てていたサヴォワ邸が、
現在の様に修復されたそうです。(1階の資料室にはその歴史が展示されています。)
最後に、展示室のノートにボスのメッセージを残してサヴォア邸を後にしました。
入場してから2時間程、終始興奮しっぱなしでしたが、
曲線の白い壁と自然光にあふれる空間で、ゆったりとした空気感がありました。
郊外ですが、わざわざ出かけてみる価値は十分にあると思います。
吉川
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2013 02 14
こんにちは。後藤2号です。
まだまだ続きますパリ視察記。
パリの建物や街のショップファサードなど、
好むテイストが満載で鼻息を荒くしたのはそうなのですが、
それ以上に私が心奪われたのは
ルーブル美術館とオペラ座でした。
ルーブルでは、
その圧倒的スケールにまず度肝を抜かれました!!
(見てわかるとおりパリには大変珍しい積雪となっておりました、、)
著書、映画のダ・ヴィンチコードの舞台にもなっていますね。
歴史を紐解くと、
国家や王へと持ち主が変わっていく中で、
拡張が繰り返されて今尚新しくギャラリーが建設中だったりします。
加えてありとあらゆる芸術学問の
代表となる著名な作品が展示され
これがあの○○○か!、
写真の通り、
特に鑑賞したい作品はほとんど制覇したと思ったのですが、
ハンムラビ法典を見逃していました
一日いてやっと堪能できるのではないでしょうか。
ちなみに、
せっかくなので、と美術館で貸出のあるオーディオガイド(DS)を持ってイヤホンで音声ガイドを聞きながら歩く事にしたのは正解でした。

作品のストーリーが分かりとっても勉強になったので
知識がないのであれば、本当におすすめです。
しかもあの広い広い美術館の中を
目的の作品まで誘導してくれるという優れものでもありました。
時間のない方・初心者はマストです。
これはパリの美術館全体的に言えることなのですが、
フラッシュなしなら写真をバシバシとって良いことも意外でした。
また一日かけてじっくり行きたいですね。
それから私は絵画で言うと印象派を好むので、
次の滞在した際には今回行けなかったオルセー美術館に絶対行きたいです。
オペラ座についてはまた後日。
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後藤2号
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2013 02 06
こんにちは、後藤です。
吉川の「パリ視察 - 空港編 - 」に続きまして、
今回は街並みをレポートしていきたいと思います。
パリのCDG空港からは市内にタクシーで向かいました。
運転手さんが非常におしゃべり好きな感じの方で、
宿泊先に着くまでの間、いろいろお話しをさせていただきました。
その会話の中で、『子供のスリに気をつけた方がいい』とアドバイスをいただきました。
このときはあまり気にもしていなかったのですが・・・。
この話については後ほど。
さて、タクシーで到着したのがシタディンホテル。
お部屋にミニキッチンのついたアパルトメントタイプのホテルです。
今回のパリはここを拠点として動くことになります。
到着初日、ホテルに着いたのが朝のうちだったので、
サクレクール寺院、エッフェル塔、ケ・ブランリー美術館と回りました。
ケ・ブランリー美術館はジャン・ヌーベル氏の設計です。
日本では某広告代理店のオフィスビルが有名です。
パリ市内では主に地下鉄で移動し、そこから目的地までは徒歩となります。
そこで歩きながら撮った写真をもとにパリの街並みを自分なりに分析。
日本と大きく違う点がいくつかあります。
まず、ほとんどの建物が石造りと、なっていて、
しかも交差点から交差点までの一ブロックの間の建物が皆隙間なく繋がっていて
まるで一つの大きな建物のようになっています。
日本ですと、民法や、近隣への配慮などもあって,
隣の建物とくっつけて自分の建物を建てるなんてあり得ない話だろうと思います。
もう一つ大きな違いが、サッシ。
パリで見かけた店舗のサッシがスチールサッシで、外壁の色に合わせて塗装されています。
木製の建具も多く見られますが、日本では主流のシルバーのアルミサッシは皆無です。
また、市街地でも、サインが少ないです。
なので、とてもスッキリしています。
この辺が、パリっぽい雰囲気を作る要素なのかなと思います。
今後のファサード計画の際に大きな参考になりそうです。
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後藤1号
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